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目と目が合い、彼は手を止めた(刀削麺荘五反田店)

宙を舞う麺、その先には煮え立つ湯。

ジャニーズの人がテレビで練習していたのを見て刀削麺が食べたくなっていたこの冬、
五反田の街角のこちらへ訪問。

しかしながら最近の自動券売機は本当に美しい。
画面で見る料理がビビッドすぎて、料理名とその説明だけから実際に運ばれてきたものとのギャップを楽しむゆとりがなくなったともいえる。

思ってたのと違うやん、という恨み節と、それでも熱々のうちに口へ運びたいという素朴な食欲とのせめぎあい。
その日その場かぎり二度と味わえない出会いの味。

これぞ外食のダイナミズム。

さて、初の刀削麺なので味の基準はちょっとわからないものの、
なんとなくほうとうとかすいとんとかそういうのを想像して待機。

オーダーを受けてから店奥にある人形マシンが懸命に腕をふるっているのが目に入る。
時間は19時過ぎ、平日の静かな店内に響く機械音、こちらを見る人型マシン。麺のほう見ろよ、という気がしなくもない。
ほどなくしてスイッチを落とすパチン、という音がして店内に戻る静寂。

 

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そこから待つこと約3分ほど、件の麺は丼にパクチーやネギ、豚肉と目一杯盛られて登場。
すすりこむほどの長さはないので、箸でつかんでは口に運ぶような風情。

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スープはシンプルな動物系塩味ベースか。山椒やラー油を加えて刺激を楽しみ、パクチーにむせつつ箸をすすめる。
この麺はコシがあるとかないとかという評価はふさわしくない気がする。つるん、くにゅっ、とした味わいを楽しむ感じ。

具だくさんエスニックスープを堪能したような満足感を得、店を後にする。