デジタルの雨漏りに心の戸締まりを

珍來

f:id:tomofumi1981:20160411202356j:plain

f:id:tomofumi1981:20160411203320j:plain

仕事の場合、降り立った土地がどこであろうとまず探すのはカレースタンドかラーメン屋なのであった。一人で素早くしっかりと食事をして次に向かうにあたって、たとえ駅に近かろうといちいち百貨店のレストラン街(大体高層階)なぞに行くわけはない。駅前に広がるロータリー、タクシー乗り場、銀行、ファストフード、パチンコ店、不動産店その他諸々の隙間からその奥に広がっているであろう路地に、そこに寄り添うその土地々々のローカルレストランに、思いを馳せて踏み出す一歩の何と尊いことか。クチコミサイトの見過ぎで、店の外装内装行き交う人々などから、惹きつけられる店を見つけ出そうとする力が、徐々に喪われてきたと感じる今は、なるべく歩き、見て、感じて魂の一軒を見つけ出すことに五感を向けるようにしている。

f:id:tomofumi1981:20160411204215j:plain

f:id:tomofumi1981:20160729221325j:plain

売りとされている自家製麺がおいしいというのも充分うなずけるが、卓上の酢や醤油やあんかけに混じっている細切れの豚肉や、そういったちょっとしたものの品質が、他の同じような街の中華屋さんより良いものに感じる。悩んだ末に入った店にはポジティブに肩入れしてしまうのもまた良い思い出であったりなかったり。