土になる人々 -やきとん 木々家 池袋

やきとん 木々家 池袋

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バブル末期?バブル崩壊後?に流行ったものの一つに「モツ鍋」というのがあったけれども、当時まだ中学生にも満たないくらいの自分にはモツ鍋が食卓にあがることもなく想像の中でその味を何度も反芻したものであった。モツとは内臓ということまではわかるが、当時内臓肉といえば給食で出てくるパサパサのレバー唐揚げや家でお父さんのおつまみにたまに出て来るこてっちゃんくらいのものであって、鍋のイメージがないし、ただきっとあれほどに安くも美味しい持て囃されるということはよほどなるものには違いないと勝手な味のイメージをふくらませていた。今はモツ鍋といえば中高級くらいの個室おもてなし料理としてのイメージもあるし、安くて美味しい料理代表というイメージはないように思う。実際、国産の牛ホルモンはしっかりとした仕入先とのお付き合いがないかぎりそれなりの値段では買えないと聞くし、輸入のホルモンは臭みの印象がぬぐいきれない。変に安いものに手を出すには売る側も食べる側もモツはリスキーな昨今だ。最近は低温調理でホルモン刺しを食べられるところがあり、焼酎を呷るのに何とも良い相棒として重宝させてもらっている。研究と工夫の賜物だと思う。かつてのレバ刺しのように鮮烈でどこか背徳的な生肉の匂い、とろりと甘くほろ苦い味わいは望むべくもないが、あの事故を招いたことに売り手を責めるだけでは虚しさの繰り返しである。消費する側もまたそのリスクを甘んじて受け入れていたということはないか。大人なら蓋をせず向き合ったうえで次に残る文化を生み出す力を応援したいものである。f:id:tomofumi1981:20160825211757j:plain