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白い思い出

天丼かえん 大阪駅前第一ビル

https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27003967/

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10年以上前の関西にいたころの話。夜通し難波で飲むことになっていた深夜2時ごろ、ビックカメラの前に文字通り半分尻を出して寝そべっている人をみかけた。男か女かもわからない風体の人間が、あまりに動かないので心配になって声をかけようとしたら、通りがかりの小柄でややボロなウェアをまとったおじさんが止めろと声をかけてくれた。いわく、こんなんに親切のつもりか声かけて、あとで何言われるかわからんど、こういうやつには何もせえへんのが一番や。笑いながら自転車で去っていくのを見たあとに、ネオンとネオンの間の闇で尻は、月の光だけに青白く照らされていた。ゆるくざっくりと飲んで過ごしたいときについミナミへ足が向かうのは、そういった脱力感にあふれる出来事に自分のやさしさが試されるような街の雰囲気が気分にマッチするからなのかもしれない。だからなのか、多少は気取った感じで食事がしたいときの自分はミナミをあとにキタへと向かうのだった。すくすくっとたちならぶビルには夜景が見える高層階の店もいくつかあり、地下も地上も建築物がととのっているのか歩くだけでも定規を当てたような直線がつぎつぎ視界にやってくる感じが、心なしか背筋を伸ばしたい気分を後押しするのだと思う。2016年の今、歩き比べるとどう感じるのだろう。

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