空きっ腹に海苔

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胃袋(の安心)を買いに

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8年ぶりに胃カメラを飲みに行った。わざわざ「飲む」という言い回しが、なんとなくえらぶっているように感じなくもないけれど、あれは文字通り喉から食道へ進む際に「ちょっと飲み込んでください~」と声をかけられるし、そうしないといつまでも喉の奥で留まって苦しいので、あながち大げさでもない言い回しなのである。問診中に「前にやったことあれば、大丈夫ですよねえ」と看護師の方に言われて、いやあえへへと笑っていたけども、何度やろうがしんどいことはわかっていたので内心穏やかではなかった。

前日は21時までしか食事がとれず、朝起きてコーヒーも朝食も我慢、病院へ朝8時30分にたどり着き、同じように空腹を耐えているであろう仲間たちが集う待合所に。暇を持て余しマガジンラックを覗くと新聞や文春やnon-noに交じって「おとなの週末」。内視鏡室に集う人間の心情を理解しておれば決して置くべきではないグルメな一冊に苦情を言い立てたくもなるが空腹なので抗う元気も無い、なんとか飲み終えて結果通達、幸い異常は見つからずということで安心して病院をあとにしたものの、検査中に空気を入れるせいなのか腹が張って異様に苦しく、きゅうきゅうと痛い。空腹感はあるのにまったく食事をする気がしない。

絶食明けの食事は、味覚を超えた満足感を味わえる食体験の一つであると考える自分にとって、その記念すべき1食目を考えるのは楽しみでなければならないのだ。それがこんなにも辛く苦しいとは、胃カメラを飲み込む試練に匹敵する苦痛である。それもこれも複雑に入り組んでいる人間ならではの内臓のせいである。多くの魚は食道~胃袋~腸~肛門までが一直線と聞く。奥歯をガタガタ言わせることができるとすれば相手は魚に限られるのだ。